切れた自転車のチェーンの直し方と神器のツール

2013年07月29日

しんちゃお。
ロングライド中に一番多い、前に進めなくなることNo.1はパンクです。そしてそのNo.2が自転車のチェーンが切れたとき。街乗りの方はいいでしょう、近くに自転車屋さんがあるでしょうし、困らないと思います。ロングライドをされるみなさん、誰の手も借りずに直せますか？

過去に一度起きたトラブルで、急にペダルが回らなくなって急ストップしたことがありました。後続を走るA.Matsumoto氏が僕の自転車に衝突してぶっ飛ぶという惨事。

僕、無傷。
ぶっ飛んだのは、Matsumoto氏。
故障したのは僕の自転車。
ぶっ飛んだのは、Matsumoto氏。

笑わずにはいられませんでしたすいません。

不幸中の幸い、そのトラブルが起こったのは自転車のまち・堺。iPhoneで自転車屋さんを見つけ、日曜日の夕方5時だったので営業時間にも間に合い直してもらった。

これがもし、夜中を走る田舎道だったなら・・・？
いっしょに走る仲間がいなくて、ひとりだったら？

僕の場合、新興国・ベトナムでロングライドするというのは、頼れるのが自分だけになります。人一倍、石橋を叩く、ピストライダーKです。今日は、チェーンが切れたときでも、自分一人で繋ぎ合わせられるように、一人でデモンストレーションしました。これがまた、意外に時間がかかった。。デモしててよかった。あなたはもう、一人で付けられますか？そんな方のために、チェーンの取り付け方をレクチャーします！

必要なもの

・マルチツールキット（またの名を、マルチツールセットとも言うらしいです）
・チェーンフィキサー
・新しいチェーン

チェーンの直し方

まずはチェーンを外してみよう

すでに切れてしまった状態の方は、次からお読みください。もしチェーンを交換したいときは、チェーンを切らなければいけませんね。単純にペンチで切ればいいのでは？と思ってます？いえいえとんでもない、切れるようなもんちゃいますよ！

早速登場するのが、マルチツールセットのチェーンカッター部分。

もちろん、マルチツールセット内にあるチェーンカッターでなく、セットになってないチェーンカッターでもいいのですが、あくまでこれはロングライドに行った先で起こった場合を想定していますので、荷物を最小限にした状態でのデモとしています。もしチェーンカッターのみをお買い求めの方は、チェーンカッター専用で購入ください。

さて、このチェーンカッターを下記のようにチェーンへはさみ、六角ネジを反対側から回す。

ネジを回すとチェーンを繋いでいる短い棒が押し出されます。

リアスプロケットとチェーンリングからチェーンを取り外せば、一旦古いチェーンを外すことに成功。

チェーンの取り付け方

チェーンが切れた状態で、繋ぎ合わせるのに便利なツールが「チェーンフィキサー」。ロードバイクだと、チェーンテンショナーがチェーンを引っ張るので、チェーンを一時的に固定しておかないと、チェーンとチェーンを短い棒で繋ぎ合わせるときに余計な力が作用し、作業しにくい。ただ、旅先でチェーンフッカーを持っていない！なんて人も少なくないと思う。そこで僕が前々から自転車ロングライドの時は必ず持って行こうね！と言い続けている、針金君の登場。

僕はこれの他に、インシュロックを持って行く想定のため、インシュロックでデモ。

ただし、これはあくまで応急処置のために緊急的なDIY・チェーンフィキサーなので、旅先にはしっかりと持って行きたい。
僕のいるベトナムではそんなものが手に入るのか、探す事の方が時間がかかると思って、ハンガーでDIYしちゃいました。

チェーンを繋ぎ合わせる際、新しいチェーンで取り替える際は問題ないのですが、切れたチェーンは下記写真のようにな状態を作っておく必要があります。

この状態から凸部分側にチェーンカッターの凸部分を合わし、少しずつチェーンを繋ぎ合わせていきます。
ここで注意したいのは、入れている力がフッと軽くなる瞬間があります。
この瞬間は、反対側の穴へしっかりと入った瞬間となります。ここから先へは、あまり入れすぎないこと。ネジを回しすぎて、元々引っ付いていた側が外れてしまいます。