ピストバイクで大阪〜東京ロングライド「見つからない寝床」
2013年02月05日
あまりにも長すぎる1日
孤独な夜が終わらない
三重県の松阪市から伊勢市へ向かう。
16時すぎと言えど、夏のこの時期まだまだ日は落ちない。
ただひたすら走るのみだった。
道は単純、平坦。
あるとするなら車の通行量が多いバイパス沿いを走らなければいけないくらい。
距離にして約30km~40kmほどだろうか。
初めてのロングライドだったため、お尻の股関節が痛くて何度も止まるようになる。
なんのこれしき・・・
あたりが少しずつ暗くなってきた。
夏の夕方特有の、夕焼けになる前の群青色の空と川、海全てが僕を癒してくれる。
伊勢はもうすぐそこだ!!
晩ご飯にするにはまだ早い時間だけど、気付けばもうむちゃくちゃ腹が減ってたのでカレーを食う。
飯がうまかよ~~~~><
ココイチさん、ありがとう。
さ、いよいよ伊勢神宮エリア。
もう時間も時間、早いところ落ち着いて、寝床を探さなければ!!
と、その前に、やっぱ銭湯でしょ♪
ココイチからすぐ3km先にあったぜスーパー銭湯。
こりゃラッキーーー!
伊勢・船江温泉 みたすの湯、伊勢志摩最大級のスーパー銭湯。
家族連れやカップル、男のツレどうし、とにかく人気な銭湯だった。
混雑の中、サイクルウェアのボロボロな状態で突っ切る僕。
物珍しそうに見る子供、そして親。
「見ちゃ駄目よ」ってか!
ええやないか!疲れとんねん!
…服を脱いでしまえば、僕も普通の人だ。
脱ごうw
極楽、まさにその一言!!
ヒザを揉みしだいて、体全体で生きていることを実感。
あああ・・・今日は長かったな。
日の出前に家を出て、大神神社へ。
そこから坂道ラッシュ。
命からがら食ったラーメンと餃子がうますぎた。
店のおっちゃんが優しく声をかけてくれた。
上りきったと思えば、「先はもっと坂道だぞ」とローソンに来ていたおっちゃん。
諦めて電車に乗ろうと駅へ向かうが、自転車の鍵がついたキーフックが溝に落ちて取れない。
松阪からここまで来るのにも、股関節が痛くて痔になるんちゃうかと思った。
・・・今日は寝よう。
銭湯は夜12時で閉まる。
もうここの駐車場で寝てしまえ。
スーパーや服屋さんとかがいっぱいあって、広い駐車場の端っこで寝床を作る。
持ってきた空気を入れて膨らむマットレスで寝る。
おやすみなさい、今日はもうあかん、寝るよ
しかしこの日は簡単に終わらせてくれなかった。
・・・
ぷ~~~~~ん
ぷぷぷ
ぷぁああ~~~~ぁぁぁぁん
・・・
パシッッッッッッ!!
ぷぁぁぁぁ~~~~~~ん
蚊です。
3、4匹はいたでしょうか
たたけどたたけど出てくる仲間達。
仲いいのね、あなたたち。
ああああああ!!
寝かせて!!
もうええ!ここ無理!!
漫画喫茶を探せ!!
GPS、オン!!!
??
あ、広い範囲で探しすぎたか。
とりあえず伊勢神宮周辺で探そう。
この疲れた肉体を、癒したまえ。
拡大、そしてオン!!出てこいや!!
??
えーーーーっと、
ないやん!!!
そうです。
伊勢は、極端に漫画喫茶が少ない、むしろないw
えええええ
どうせぇっちゅうねん!!
とにかく寝ないと・・・
走り出しました。
寝床を探す、それだけのために。
遠ざかるのだけは避けたい。
近づこう。
公園でもいいから、寝よう。
とにかく寂しかった。
寂しすぎて、泣きそうだった。
東京にいる友達に電話する。
GPSつけっぱなし、プラス電話。
電池がなくなりそうな状況のため、長い電話は出来なかった。
見つけた公園、その1。
駅近くすぎて、通りすがる人が気になって仕方なくて1時間でさよなら。
見つけた公園、その2。
救急車と警察がウロウロしてて、寝付けるわけない、さようなら。
もう時間は3AMをすぎていた。
どうすればいい…
おかーーーーさーーーーーん!!って叫びたくなる、26歳大人の男。
あ・・・
あそこ・・・いい。
普通のマンションにこじんまりとした小さな公園があった。
塀に囲まれていて、ちょうどいいベンチもある。
ここなら、静かで人の目も気にならない。。
寝床探し約4時間。
8月13日、約23時間の格闘の末、ようやく寝床に付く。
この辺りの寝床の写真、撮りたかったけどとにかくもう限界だったので無理でした。
初日からこんな波瀾万丈でこの先やっていけるのか・・・?
次回、ピストで大阪から東京へ「癒しも旅のうち」